新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響で飲食店が打撃を受ける中、有志や団体が地元飲食店を支援する動きが広がっている。
久本にあるパークシティ溝の口自治会もそのひとつ。同自治会と交流がある飲食店のテイクアウト情報とマップを紹介する「自治会便り号外」を4月17日に発行。全1100世帯に配布した。掲載される飲食店は6店舗。毎年行われる同自治会の祭りや新住民交流会に出店や協賛をしている。
発案し、チラシを制作したのは先月まで同自治会の会長を務めていた山本美賢さん。苦悩する飲食店を「美味しく食べて、応援できれば」と急遽、テイクアウト情報をまとめた自治会便りの「号外」発行を提案。自治会から快諾を得た。各店の紹介文には、必ず自治会との関係が綴られている。
チラシが完成した翌日、居住者7、8人が集まり、1時間ほどで配布。発行直後、『マンションの住民が2日連続で来てくれた』『カレーをテイクアウトした』など、掲載した飲食店、住民の双方から反響が届いている。山本さんは「うちのマンションは困ったときはお互いさまと、考える人たちが多い。美味しく食べて、飲食店さんたちに少しでも恩返しができれば」と話す。