丸子6町会(八幡町、丸子通1、山王町1、山王町2、新丸子東、新丸子東2・3)の合同防災訓練が2月5日、上丸子小学校で行われ、住民や消防署員、行政職員ら約480人が参加した。
コロナの影響で3年ぶりの開催となり、行動の再確認に重点が置かれた今回の訓練。家屋の倒壊や上層階からの脱出を想定したロープの結び方、毛布による人員搬送などを学んだ他、炊き出しや起震車、仮設トイレなどを体験。ライフラインが寸断された過去の震災を教訓に、給水車からの給水方法も確認した。災害時応急給水拠点の同校は10万リットルの飲料水を貯水していることから、防災担当の本木好幸さんは「今後は手漕ぎポンプを活用した訓練も行いたい」と新たな課題も示した。
マイタイムライン児童「実践して」
今回初めて企画されたのは、同校5年生による学習発表。令和元年東日本台風により学校周辺が被害を受けて以降、総合学習の一環として地域や関係者から話を聞くなどし、マイタイムライン(避難行動計画)の必要性についてまとめてきた。発表した小林志稀さんは「水害は予測できる。一人でも多くの方が計画しておくことで被害は減るはず」と思いを込めた。滝澤純子校長は「被害を風化させまいと、地域の方のご協力を得ながら子どもたちが必要性を感じ取り組んでくれた」と目を細めた。
6町会をとりまとめる高見敏夫会長は「3年経つと訓練内容も忘れがち。子どもたちに防災意識が浸透していることは大変心強い」と評した。