家庭にある未開封食品を集め、食支援を行う団体に配分するための「フードドライブ」が10月19日から30日まで、南区役所1階と資源循環局南事務所で受け付ける。
こども食堂などへ
フードドライブは、まだ食べられるのに処分されてしまう食品や調味料などを集め、こども食堂や地域で高齢者の食事会を行う団体に配分して有効活用してもらう活動。食品ロスの削減につながるとして、全国的な広がりを見せており、横浜市でも各区で取り組みが始まっている。南区内では一部の地域ケアプラザなどが中心になって取り組む例もある。
募集する食品
募集する食品は、未開封で賞味期限まで2カ月以上ある常温保存が可能なもの。缶詰やレトルト食品、インスタントコーヒー、菓子、調味料など。回収場所には専用の箱が設置される。
時間は午前8時45分から午後5時(南事務所は4時45分)まで。問い合わせは南区資源化推進担当【電話】045・341・1236。
年間1人2万円分ロス
市資源循環局によると、市内の家庭から出される燃やすごみの中には、本来はまだ食べられるにもかかわらず廃棄されている食品が年間約9万4千トン(2019年推計)も含まれているという。
これは、市民1人あたり約25kgもの食料が手つかずの状態で捨てられている計算。おにぎりに換算すると約250個分、金額ベースで試算すると、1人あたり年間約1万9千円になる。
同担当は「買い物前や毎週決まった曜日に冷蔵庫をチェックし、無駄に捨てられてしまうかもしれない食品を救ってほしい」と呼び掛けている。