「腰越漁港」に「増殖するエリンギ」、「ホタテのジェット噴射」など、地元鎌倉の風景や新江ノ島水族館にいる生物などを題材にした約80種類のカードがズラリ――。
「YANO(ヤノ)CARD(カード)」と命名
水彩画家で、小町などで教室を開く矢野雅晴さん(30)=写真=が自作絵を使い、学びながら遊べるカードゲームとして考案した、その名も「YANO(ヤノ)CARD(カード)」。今年3月、コロナ禍で水彩画教室を開けず、時間を持て余す中、ふと自身が描いた絵をカードゲームにしたらどうだろうと思いついたという。
木・火・土・金・水の5つの属性に分けた生物カードを使い、戦闘力や防御力、題材となった生物などの特性に合わせた能力を生かしながら、2人で対戦するというもので、イメージしたのは、自身が子どもの頃に遊んだ人気のトレーディングカードゲームだ。
世界で1枚のカード
最大の特徴は「自分でカードを作れること」。自分で絵を描き、強さや特性も設定できるため、極端に強いカードを作ることもできる。だが、強ければ勝てるというものではなく、強いカードを出すには条件が設けられている。
また、他のカードとの組み合わせ次第で強さに関係なく、無力になることもある。例えば、「腰越漁港」のカードは、相手が出した魚類のカードをすべて「黄泉の国に送る(使えないようにする)」といった効果があるため、魚類でどんなに強くても太刀打ちできない。
運の要素も強いため、初心者でも勝て、小学校高学年くらいから楽しめるという。「世界で1枚だけのカードを作ったり遊んだりする中で、生き物や自然に興味を持ち、学んでもらえたら。いつか大きな大会を開くのが夢」と矢野さん。
カードの原画展 かまくら駅前蔵書室(カマゾウ)で開催
矢野さんが製作したカードの原画展が11月19日(木)から30日(月)まで、かまくら駅前蔵書室(カマゾウ)で開催される。入場は無料だが、飲み物代300円が必要。正午から午後8時まで(初日は3時から、最終日は7時まで)。火・水曜休み。
原画展やカードについての問い合わせは、矢野さん【メール】y.masaharu0401@gmail.comへ。