住民に防災意識
日枝東部町内会(豊田猛会長)は住民に災害対策への意識を高めてもらおうと、地震や台風などの災害に備えた防災訓練を行う。訓練は2018年から年1回実施され、玄関先には傘が立て掛けられる。
役員らは戸建てに住む町内の高齢者世帯を中心に訪問し、安否を確認。玄関先に傘が立て掛けてあれば「無事」という合図で、震災時の対応策などを教える。これは、災害発生時にけが人などがいない場合、黄色いリボンを家の外に掲示するという他地域のやり方をヒントに考案。「どの家庭にもあり、目印になる物」を検討し、傘が選ばれた。
豊田猛会長は「住民が自発的に無事を知らせることができれば、万が一の時も円滑に救助活動ができる」と話す。今後はマンション世帯も訓練の対象に考え、まち全体の防災意識を高めていくとしている。
<タウンニュース南区版2020年10月29日号掲載>