八王子市加住市民センター(加住町)で12月6日(日)までパネル展「写真で観る加住の今昔」が行われている。地区内にある滝山城が来年築城500年を迎えることを記念し、地元についてもっと知ってもらおうと加住地区住民協議会(遠藤一男会長)が企画した。
かつての農協、拝島橋の開通、今はない滝山城の国民宿舎…。会場では加住地区の懐かしい風景など貴重な写真がおよそ120点を展示。写真は市、地元住民からの提供によるもの。過去のものはこの機会に見やすく加工している。
版画の大作も
会場には写真だけでなく、版画の大作も展示される。版画はめじろ台在住の元小学校教員、大塚雅春さん(76)によるもの。作品は滝山城主の「北条氏照」とその妻「比佐御前」の2作。
北条氏照は江戸時代の庶民のカルタ「義烈百人一首」の氏照公に思いを馳せて制作された。一方、比佐御前はその対となるもので、山並みや氏照と向き合う構図になっている。
今回は関係者の働きかけで展示が実現した。大塚さんは「手刷りの版画氏照公もこの機会にみなさんにお会いし昔の自慢話をしたがっているようです。お話相手にお越しください」と来場を呼びかけた。