川口町の坂道に手作りベンチが設置された。ベンチは「元気な高齢者が困っている高齢者の方を助けたい」と活動する川口福寿草の会によるもの。昨年7月から11月にかけて制作した。
場所は秋川街道へつながるおよそ30メートルある坂道の途中。会員が、たびたびそこで路上のブロックに座り休憩をする高齢者の姿を見ていたことから「休む場所を作れないか」と考えた。
「ちょこっとベンチ」
DIYを趣味とする会員を中心に定期的に集まり、作業をした。費用は市の補助金を活用。ベンチの面積はおよそ2坪。倒木の丸太を使った、温かみのある「可愛い」ものとなり「ちょこっとベンチ」と愛称をつけた。「当初はベンチだけだったが、最終的に屋根を付けた。小屋のようになって良かった」と白鳥信行代表は喜ぶ。「近所の方はもちろん、ウォーキング途中の方々にも使ってもらいたい」
同会は市の介護予防・生活支援サービス事業に参加する有償ボランティアグループ。4年前に発足し、現在、川口町在住者を中心に32人で活動をしている。