「誰でも気軽に」が合言葉のサークルとして、中高年、シニア世代が通う塗り絵教室「ぬり絵アートの会」。現在は総勢80人を超える会員も2014年の設立当初は7人だったというから驚きです。サークルのホームページを持たない「ぬり絵アートの会」がどのようにして発展を遂げたのか――。芸術に疎い20代男性記者が活動に潜入しました。
南区各地で開催
ぬり絵アートの会は、横浜市南区大岡3丁目で美容室を営む原辰男さんが2014年9月に設立。大人の塗り絵インストラクターの資格を持つ原さんが講師を務め、初心者にも懇切丁寧に指導することから、口コミなどで広がり、今では80人が在籍しています。
活動場所は南区が中心。大岡地区センター、南センター、別所コミュニティハウス、南吉田町内会館、六ツ川地域ケアプラザなどの施設でそれぞれ月1~2回、教室が開かれています。
色鉛筆、クレパス、クーピーペンシルで自分好みに
原さんは「絵に上手い、下手は関係ないです。見て感じたことを『自分色』で表現してもらえれば」と話し、色鉛筆、クレパス、クーピーペンシルを使って自由に創作活動に取り組めるのが、ぬり絵アートの会の特徴です。
教室に通って3年目の和田里枝さんは「塗り絵を始めてから、『空の青さ』や『葉っぱの形』などをよく見るようになって自然観察が楽しくなりました。塗り絵は奥が深いですよ」と笑顔で話してくれました。
脳の活性化、集中力アップにも
塗り絵は手先を動かすことでの脳の活性化や集中力アップに効果があるとされ、近年、テレビ番組など複数のメディアが注目。認知症予防や、趣味の幅を広げたいというシニア世代を中心にブームとなっています。
吉野町市民プラザで展示会
ぬり絵アートの会が主催する作品展示会が2021年4月14日(水)~19日(月)まで吉野町市民プラザの2階で行われます。時間は午前10時から午後3時まで。色鉛筆などで色を重ねて幻想的な風景を表現するなど、生徒の作品が約100点並びます。
~記者のあとがき~
「第2の人生、まだまだこれからよ!」と趣味に没頭する皆さんから元気をもらいました。ぬり絵アートの会へGO!