この情報は2021年取材時のものです。
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神奈川県大和市にある創立90年を超える聖セシリア女子中学校高等学校は、学内でバレエができる数少ない学校として、またギターマンドリン部は全国大会に2016年から2021年まで連続で出場するなど芸術分野に特化した学校です。
また「この学校でしかできないこと、ここにいる仲間としかできないことを思う存分やらせてあげたい」という同校教員の思いから、2020年には生徒2人の声を発端にSDGs活動に取り組む有志団体エコリアが立ち上がりました。生徒の自主性を後押しし、地域でのごみ拾いをはじめ、使用済みの使い捨てカイロを使った水質改善事業を行う会社への寄付活動、リサイクル傘を使ったエコバッグづくりと学校全体にSDGs活動の輪が広がっています。
【クラッシックバレエ部】
全国でも数少ないクラッシックバレエ部がある同校は、学業との両立に魅力を感じると現在、受験生の約2割がバレエを目的として入学してきます。1968年に設立された名門「(公財)井上バレエ団」のダンサーを講師として迎え、週1~4日のクラブ活動と、クラブ活動後にも週1~2回のレッスンがあり、ほかのクラブと兼ねることも可能です。「宝塚音楽学校」に合格した同部の卒業生もいます。
【ギターマンドリン部】
創部10年以上の「ギターマンドリン部」は2016年から5年連続で全国大会に連続で出場しています。年々、人気が高まり2021年の所属部員数は校内最多の部となりました。学園祭や地域で耳にしたマンドリン特有の幻想的な音色に魅了され「私もやりたい!」と入学する生徒も増えているそうです。
【有志団体エコリア】
「自分たちが知った環境問題を多くの生徒と共有したい」
生徒2人の挙げたこの声から始まったエコ活動に取り組む有志団体「エコリア」は、同校の教師と生徒の間で育まれた〝信頼関係〟により誕生しました。「自分たちができること」「自分たちの働きで知ってもらえること」を模索する生徒の自主性に教師が寄り添い、地域清掃や環境事業に取り組む会社への支援活動を実施。活動に賛同し校内外の環境問題に取り組む生徒の輪が広がっています。
【家庭科部】
見事な裁縫技術を学園祭の「ファッションショー」で披露している家庭科部は、2021年6月から校内の落とし物の傘や自宅で不要になった傘を活用するリサイクル活動を始めました。傘の生地部分を使ってエコバッグやポーチなどを作成し、文化祭で販売します。メディアでも紹介をされ、注目を集めました。