「論語」とは古代中国の大古典「四書」のひとつで、孔子の教えをまとめたものです。論語の言葉を現代風にわかりやすく解説し、子どもたちの感性に働きかけ、しっかりとした身につける目的で小学生のための論語講座「心の教室」が2021年5月16日(日)から開講します。
古民家・椋木堂(むくのきどう)
会場は東京都町田市小山町607、町田街道の北側の道沿いにある古民家・椋木堂(むくのきどう)。
築250年の歴史を持つ茅葺き屋根の古民家を約40年前に改築した日本家屋です。椋木の柱を生かしたため、「椋木堂」と名付けられました。
広すぎるお屋敷を地域の人や必要とする人に役立てたいと家主が開放。日本家屋独特の趣、やすらぎ、風情を感じながら「日本の心」を学ぶことができそうです。
小学校低学年用、高学年用に合わせたカリキュラム
低学年
- ウォーミングアップを目的とした発声練習
- ひらがな表記の教材を使い、講師が導師の発話を真似る形で素読
- わかりやすい事例を使用して意味を説明
- 受講者の集中度を維持するためのリズム(手拍子・歩行)練習を併用した素読
- 書・花・茶道の体験学習を通じて礼儀作法を学ぶ
高学年
- ウォーミングアップを目的とした発声練習
- 論語学而第一の漢字教材(フリガナ付き)を使った素読と意味の理解
- 次回のための課題(配布教材の素読)
- 書・花・茶道の体験学習を通じて礼儀作法を学ぶ
体験学習の「書」は色紙に筆を使いひと文字を書くことで集中力を養います。「花」は季節の花を一輪生ける体験を通じて、美的バランス感覚と自然を愛でる感覚を身につけます。「茶道」はひと椀の抹茶を点て、礼儀作法を身につけます。
講師を務める佐藤義勝さんの経歴が面白い
佐藤さんは国立音大ヴァイオリン学科を卒業後、青年海外協力隊員として2年間南米ボリビアにてクラシック音楽を指導。帰国後10年の民間企業勤務を経て政府開発援助の発展途上国支援(国際協力機構)でニカラグア、ボリビア、ウルグアイに勤務。
23年間の援助業務を終え、現在は独立して成城大学、日本外国語専門学校等の非常勤講師を務め、日本の伝統文化の福有活動として茶道や精進料理指導(裏千家)、論語の素読を活用した青少年への啓発活動を行っています。