北丹沢神ノ川流域の山開きの神事が4月11日、折花神社(青根)周辺で行われた。毎年4月の恒例行事となっている山開きだが、昨年は2019年10月に起きた台風19号の被害と新型コロナウイルス感染拡大により中止に。今回は2年ぶりの開催となった。
登山道は土砂災害で通行止め
現在、山小屋「神ノ川ヒュッテ」へ向かう登山道である「神ノ川林道」は、台風19号の影響による土砂災害で4カ所が通行止め。神ノ川ヒュッテは休業状態が続いており、北丹沢山岳センターなどの地元団体などが神奈川県に早期復旧を要請している。
ボランティアが清掃や調査を
当日は、神ノ川ヒュッテ管理責任者の杉本憲昭氏や神ノ川ヒュッテ友の会の加藤博恵会長のほか、ハイカーやトレイル愛好者など計50人近くのボランティアが参加。折花神社の鳥居の塗り替えや周辺の清掃などを行った。また、山開き後には、県の許可をとって、同林道の被害状況の調査もあわせて実施した。
杉本氏は「多くの方に参加いただき、皆さんのお陰で鳥居は見違えるほどきれいな赤色になった。上野原から宮司にもお越しいただき、祝詞奏上を行い今年の山の安全を祈祷したので、安全な1年となって欲しい」と話した。