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【連載・第3回】寄り道したい街のパン屋 JiJi(茅ヶ崎市円蔵)

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【連載・第3回】寄り道したい街のパン屋 JiJi(茅ヶ崎市円蔵)

 円蔵小学校のはす向かいに、絵本から抜け出してきたようなパン屋がある。店の名前はJiJi(ジジ)。簗場亜由子さんが2011年にオープンした。

 「この家にはもともと祖父が暮らしていました。私は『魔女の宅急便』の黒猫のジジが好きだったので、おじいちゃんと黒猫をかけてJiJiにしたんです」

 学生時代、陶芸に熱中した亜由子さんはもの作りが大好き。パソコンの前に座り続ける仕事は絶対に無理だと思った。

 「日常的に食べるものを作るパン屋って、お客さんの顔も見えるし、いい仕事だなと…」

 大学を卒業すると、迷わず街のパン屋に就職。鎌倉の名店KIBIYAベーカリーでチームワークの楽しさを知り、自ら開業しようと思い立った。

 “チームJiJi”では母親のひろこさんがあんこやカレー、カスタードを手作りし、亜由子さんは生地と焼成を担当。1番人気のクランベリークリームチーズのレシピは、父親の一(はじめ)さんが作った。「ハード系のパンも好きですが、私はあんパンも食べたい派。しっかりとお腹を満たしてくれるパンが好きなんです」

 お勧めの塩あんパンは、あんの上にバターをたっぷり乗せて焼き上げる。レーズンから起こした自家製酵母のほのかな甘みをトッピングの岩塩がキリっと引き締めて、なるほどこれは、一発でお腹を満足させる味とボリュームだ。

 2021年9月に、開店10周年を迎える。

 「お店を拡大するつもりはありません。そのかわり、おばあちゃんになっても続けたいですね」 

■執筆者プロフィール

山田清機(やまだ・せいき)

ノンフィクション作家。茅ヶ崎市浜須賀在住、57歳。著書に『東京タクシードライバー』『パラアスリート』『寿町のひとびと』など。

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住所

神奈川県茅ヶ崎市円蔵2-3-6

公開日:2021-06-16

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