「若い世代や会員以外の方にも地域情報や町会活動について知ってほしい」– 。観音町内会(早川佳伸会長)は昨年末に公式フェイスブックを開設。月に数回、資源回収の様子や盆踊り中止のお知らせなど、多様な情報を発信している。
早川会長は「コロナ禍で顔を合わせる機会も減っている。フェイスブックで充実した情報を発信できれば」とし、防犯灯の補助金や老朽化した掲示板の更新についてなど、細かな情報も提供するよう心掛けているという。
更新は管理者チームを作り、5人が担当。当初「インターネットの安全性や個人情報に関して不安もあった」というが、作成したマニュアルを参考に更新を重ねることで、徐々に要領をつかめた。「『いいね!』がつくと読んでもらっていることが実感できてうれしい」と川田邦男副会長。更新を担当する石田惠一郎さんは「ヒマワリの生育状況など、楽しんで見ていただけるような気軽な内容も発信している」と話す。
同町内会ではコロナ禍での社会状況の変化に合わせ、パソコンやWi-Fi、プロジェクターなどの設備も充実させた。早川会長は「顔の見える関係を築くことも町会の役目。対面との両輪でフェイスブックも活用し、町内会を知ってもらうことで加入促進につなげたい」と展望を語る。
増田宏之川崎区長は「フェイスブックで幅広い世代の皆さんが地域に関心を持つきっかけとなれば」と話している。