菅生台自治会(黒澤克實会長)の「中高生防災チーム」が7日、避難所開設訓練を菅生中学校で行った。
当日は13人の中高生が参加。同自治会の防災部員や区危機管理課の職員らと共に、配置図を見ながら備蓄物をチェック後、組み立て式管理トイレの設置作業訓練が行われた。参加者からは「設営の様子を初めて見られてよかった」「意外と簡単に簡易トイレが設置できた」といった感想が聞かれた。
菅生台自治会は1095人が加盟している。そのうち65歳以上の割合は35%(2021年9月時点)と高齢化が進む。若い世代の協力が必要不可欠であるとして、19年12月から地元学生に協力を依頼。申し出に応じた学生らを「中高生防災チーム」とし、これまでに講習会や心肺蘇生法などの訓練を行ってきた。同会防災部は災害時のトイレ設備の重要性を課題と考え、滞りなく設置・活用するために、中高生を主体とする避難所開設訓練を初めて実施した。
黒澤会長は「子どもたちの協力は本当にありがたい。地域とのつながりを大切にして、関係を深めながら緊急時に備えたい」と話した。