脳卒中は、脳の血管が詰まる「脳梗塞」、血管が破けて出血する「脳出血」、血管に生じたこぶが破裂する「くも膜下出血」の3つがある。その多くは突然発症し、重い後遺症が残ったり、寝たきりになることも。
本鵠沼にある湘南鵠沼脳神経クリニックの大貫知英院長は「脳卒中は早期発見と早期治療が大切。少しでも早く治療をすれば、後遺症の軽減につながる可能性がある」という。
大貫院長によると、早期発見には、①顔の麻痺(顔の片側が下がるゆがみがある)②腕や足の麻痺・しびれ(力が入らない、歩きにくい、びりびりしびれる)③言葉の障害(言葉が出てこない、ろれつが回らない)―3つの症状に気づくこと。どれか一つでも当てはまれば、様子をみたりせず、なるべく早く受診してほしいという。
脳卒中は生活習慣を見直すことで予防につながる。大貫院長は「長引くコロナ禍で自粛中に生活習慣がくずれているケースが多い。食生活の塩分、カロリーに注意すること、軽い有酸素運動も続けてほしい」と呼びかけている。
同院ではMRIを設置し、脳や血管の状態を詳しく検査できる。