神明大神(中丸子)の手水舎(てみずや/ちょうずや)が昨年末、176年ぶりに刷新された。12月19日には地域住民らを招いて落慶式を実施。コロナ下で行事が縮小される中、地域の活性化につなげたいとの氏子総代らの思いが込められている。
新しい手水舎は龍の口から水が出るタイプで、人感センサー付き。落慶式では、氏子総代や地域住民ら約50人で完成を祝った。
一昨年から続くコロナ下で、同大神もおびしゃなどの伝統行事を中止。氏子総代らは、地域住民のつながりが希薄化することを懸念し、地域を活気づける機会にしようとリニューアルを決めた。総代長の野口新二さんは「神社を通して人と人のつながりを大切にしていきたい。これに尽きる」と話す。
以前の手水舎は1845(弘化2)年、同大神が羽黒大権現と呼ばれていた頃に奉行から寄付されたもの。老朽化から近年は不具合が多く、ほとんど使っていなかったという。刷新後も、境内に設置されている。
御朱印、1月1日から
地域活性化の一つとして、同大神としては初めて御朱印を作成。落慶式と同日に地域住民らにお披露目された。
掛け軸の文字を写しており、手書きでの発行はないという。きょう1日から3日まで配布。その後は、行事や式典時に限って発行するという。