八王子市川口町にある延寿院の裏手に都内で唯一の里山型樹木葬、「東京里山墓苑」がある。管理運営に関わるのは市民団体NPOロータスプロジェクト。同時に里山の保全活動も行っている。
同団体の中山るりこさんは「『亡くなったら土に還る』。それができるのがこのお墓」と話す。
多摩産の杉材を使った骨壺に遺骨を納め、枝垂れ桜などが植えられた埋葬場所に埋める。中山さんは「自分が養分になり桜や草を育てるかもしれない。循環する自然の一部に」と笑顔を見せる。
放置から再生へ
十数年前、この樹木葬を整備するのと同時に荒れた里山の保全活動が始まった。伐採や篠竹の刈り取りで里山に光が届くようになると、山ツツジや紫陽花など、さまざまな樹木が見られるようになった。活動は月に1回。誰でも参加できる。「森に入ってもらい関心を持ってもらえれば」
6月20日 見学会
同墓苑の見学会を6月20日㈪に実施。午前11時~午後3時。1時間程。日程ほかあり。要予約。