大口・神之木・入江・子安・松見・西寺尾の広範囲の企業などが加盟する「大神商店会」に新たなキャラクターが誕生する。地域の要素が盛り込まれたオオカミの子どもをモチーフとした姉弟。2匹の名前は、10月30日に開催される同商店会のイベントで募る。
同商店会はコロナ禍で落ち込むまちを元気にしたいとの強い思いから、「新しい時代のまちづくり」をテーマに2020年8月に発足。1年目は地域の施設や店舗などの情報をまとめたマップを製作、今年の1月には地域情報を発信するウェブサイト「大神ナビ」を開設している。そして7月頃から、当初より構想していたキャラクターづくりに乗り出した。
地域の要素 随所に
キャラクターの制作は、神奈川区をイメージしたキャラクター「青木めんか」の生みの親である「Yocco18」に依頼。「身近な地域に楽しむ人を増やしていく」というコンセプトを共有しながら、愛嬌のある親しみやすさ、浦島伝説や神奈川宿にちなんだ和風のイメージ、オオカミであることなど骨格となる要素を伝え、3つのデザイン案から姉弟のものが採用された。そこから修正を重ね、目は同商店会のロゴに由来した赤い八角形となり、鉄道の横浜線や京急線のカラーを取り入れるなど地域の要素を盛り込んでいった。
名前はまだ決まっておらず、大口駅や新子安駅周辺の複数施設を会場として10月30日に開催される「オオカミフェスタ」で募集。その中から名前を決定し、年内には発表する予定という。また同キャラクターは、商店会マップや大神ナビ、地域のイベントに登場するなど、活用を広げていく。
「まちを実際に歩いて地域の特徴をデザイン化したので、地元の方に愛されるキャラクターになってほしい」とイラストを手掛けたYocco18の遠藤望さんは願いを込める。同商店会の小野寺知恵会長は「Yoccoさんが私たちの意図や思いを表現してくれた。まちの魅力を伝えるキャラクターとして、色んな人に名前を考えて頂ければ」と呼びかけていた。