山北町の旧清水村出身で町内の幼稚園や保育園に勤めた露木盛枝さん(81・山北町山北)が3年ぶりの和紙人形展を開催している。山北町生涯学習センターで10月25日(水)まで。
露木さんは「長く続けられる趣味を持ちたい」と、押し花や駒子人形づくりなどを在職中から始めた。退職後に自宅でふと読んだ雑誌で、和紙でできた「わらべ人形」を知り「素朴さに惹かれた」と、東京まで習いに通った。
油絵を描く夫の康雄さんと2人で2004年に「二人展」を開催したが、そのひと月後に夫が大動脈瘤破裂で急逝。「突然のことで涙も出ず外にも出られなくなった」。二人展の帰り道で夫から「次は白い和紙で人形を作ってみたら」と語りかけられた言葉を思い出し作品づくりを再開。14年10月に夫の遺作と和紙人形の「二人展」を10年ぶりに開いた。
80歳を迎え3年ぶりに開く今回は「自分の力をためしたい」と「ふる里」を題材にした。戦前の山北町で農作業を手伝う子どもの姿やどんど焼きの風景、赤ちゃんを背負う母などを作った。「夫が作った牛の人形に合わせて、田んぼを耕す和紙人形も作った」
お峯入りも再現
二人展には、10月8日に5年ぶりに開催された「お峯入り」の様子を再現した人形も展示する。会場を訪れて見学し「お神輿が足りないことに気づいて慌てて作った」と笑う。
露木さんは「ふるさとがあるから、今の自分がある。今回の作品は年を重ねたからこそ見えてきた『あたり前の日常が幸せ』という気持ちを表現した。作品を通じてこれまで出会った方々に感謝の心を伝えたい」と話している。
時間は午前9時から午後5時まで、月曜日は休館。












