六角橋地区の子育て情報をまとめたマップを六角橋地区民生委員・児童委員協議会(以下、民児協)や六角橋地域ケアプラザらが中心となり制作し、10月末から配布される。民児協の天野幸江会長は「このマップが子育ての悩みを解決するとともに、若い世代が地域に参加するきっかけになれば」と期待する。
地域で子どもや高齢者など住民の立場に立って相談に応じ、必要な援助を行って社会福祉の増進に努める民生委員・児童委員。同地区の委員有志らは今年3月、六角橋に絞った福祉の情報を地域住民に知ってもらおうと、地域内10カ所のデイサービスの所在地や各事業所の特徴をまとめた「六角橋地区デイサービスMAP」を8千部発行した。
そこで高齢者の対になる子どもに関する情報もまとめ、「子育てがしやすい街を目指し、育児に関する情報もマップに集約して発信しよう」と、今年の5月から制作に乗り出した。委員らは実際に地域の保育施設などを回ったうえで話し合い、子育てマップに掲載する情報を決めていった。
約5カ月かけて完成した子育てマップには、7つの保育施設以外に地域の交流拠点や公園の位置も明記し、有事に活用する神奈川大学などの広域避難場所や小・中学校といった地域防災拠点も掲載している。そのほか、親子と地域住民の交流の場「すくすくかめっ子」の情報をはじめ、子育て世帯が外出の際に困るというおむつ替えや授乳ができる場所を盛り込み、育児に関する相談や講座を開催している施設なども一目で分かりやすいように表示した。
天野会長は「保育施設周辺の地域の方たちにも手に取ってもらい、子どもたちの遊ぶ声が大きくても理解があるような街にしていきたい」と話す。子育てマップは8千部発行し、各町内会の会報とともに各戸へ配布され、保育施設にも配架する。(問)同ケアプラザ【電話】045・413・3281