3年ぶりに開催
「神奈川区ふれあい活動員研修会」が昨年12月19日に神奈川公会堂で開催された。ふれあい活動とは、地域のなかで住民が行う訪問・見守り活動のこと。同研修会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021年と22年は中止となり、3年ぶりの開催となった。
当日は地区社協などに所属する地域住民ら約130人が参加。「ゆるやかな見守り」をテーマとして武蔵野大学人間科学部社会福祉学科の渡辺裕一教授が登壇した。渡辺教授は「地域には多様な人が暮らしています。多様な『自分らしさ』を認め合い、誰もが『ここにいていい』と思える場所を作るために、『見守り」という社会的なインフラが必要になります」と語り、見守りの必要性や方法、ポイントなどを解説した。
講演後は、ふれあい活動について近くの席に座っている参加者同士で意見交換をする場面もあった。参加者の一人は「幸せに生きていくには地域とのつながりが一番大事だと気が付きました」と感想を話した。神奈川区では、約千人がふれあい活動に参加しており、見守りの対象者は約1万人と言われている。