麻生区内のバス停留所2カ所に、このほどベンチが設置された。「川崎市路線バス停留所ベンチ設置支援補助金」を活用したものだ。
川崎市は、地域と連携したベンチ設置を検証するため、昨年11月に協力できる町内会、自治会を募集。11団体から応募があり、市内12カ所のバス停にベンチが置かれた。
区内で設置されたのは、王禅寺みどり町会の区域内「王禅寺五差路」(新百合ヶ丘行駅方面)、新百合ヶ丘自治会内の「三井第四住宅」の(百合ヶ丘駅方面)停留所。どちらのベンチも箱根産の木材が使用されており、木材のベンチは地球温暖化防止を図るため。今後、市は設置した団体に対し維持管理の問題など継続的なアンケートを実施し、結果を踏まえながら事業化をめざす。
王禅寺東2〜4丁目が範囲の新百合ヶ丘自治会は、バス停が電車駅から遠いことや、高齢化が進むことからベンチ設置に手を挙げた。自治会内には停留所が8カ所あるが、ゆりストアの向かいにあり、設置条件に当てはまる同所に決定。同会の担当者は「利用者も一番多いバス停で、ちょっと荷物を置く人や、座っている人を見かけるので、設置してよかったと思う」と語る。