溝口神社(鈴木敬一宮司)であす9月9日(土)と10日(日)に執り行われる「例大祭」。2022年は3年ぶりとなる神輿渡御が行われ徐々に「本来の形式」を取り戻しつつある中、2023年はさらに大抽選会等の再開も決定。コロナ禍前と変わらぬ賑わいが予想されている。
秋の風物詩として親しまれている溝口神社の例大祭。2023年は9月9日(土)に「宵宮祭」、10日(日)には「例祭」が行われる。
溝口神社によると、例祭の歴史は古く、同神社が「赤城社」と呼ばれていた江戸時代までは毎年8月15日に執り行われてきた。その後、明治時代に太陽暦が採用されると9月15日に行われるように。戦前は地元の小学校が休校となり、児童全員が参拝する程の規模を誇る地元最大級の祭事として広く親しまれてきた。
その後も長きにわたり地域住民の協力で賑わいをみせていたが、ここ数年のコロナ禍で様相が一変。「大抽選会」「奉納演奏」「出店」が相次いで中止となり、関係者による祭典のみ斎行。地域の安穏等を祈願する一方、2022年は関係者の尽力によって「宮神輿渡御」が3年ぶりに行われた。
雅楽演奏、出店なども
2022年からの回復基調を受け鈴木宮司は「地元の皆さんに、明るい知らせが届けられれば」と、例大祭を本来の形式に戻す事を決定。9日の「宵宮祭」は午後5時から行われ、豪華賞品を振る舞う事で知られ、毎回長蛇の列ができる「大抽選会」も再開される(抽選券配布は午後6時過ぎを予定)。
また翌10日の「例祭」は午前9時から執り行われ、神霊を神輿に移す神幸祭の後、宮神輿の宮出しは11時から。約8時間かけて平穏無事の感謝と今後の繁栄を祈願しながら溝口地域を巡行する。さらに雅楽や三味線の演奏、出店なども予定されており、かつての賑わいが界隈に再び訪れることが期待されている。