「わが子には、のびのびと自分らしく育ってほしい」。その願いに応えるように、カナリヤ幼稚園では、多様な「表現」を通して自信を育む保育が実践されています。
心解き放つ、ダイナミックな「表現」
「ご家庭ではなかなか難しい遊びで、のびのびと自己表現する楽しさを知ってほしい」と先生は話します。新聞紙をつなぎ合わせてビリビリに破ったり、小麦粉で粘土を作ったりするのもその一つ。この日のボディペインティングでも「ぬるぬるする!」「見て、紫になった!」と、子どもたちは感触や色の変化を楽しみ、発見に満ちた歓声をあげていました。
「好き」が見つかる多彩な体験
表現の舞台はアートに限りません。専門講師と楽しむダンスや合奏など、体験も多彩です。
「上手や完璧が目的ではなく、自分なりの表現を見つけることが大切」という方針のもと、子どもたちはのびのびと自分を表現。また、園内には常に童謡が流れ、自然と音楽に親しめる環境も整っていました。
工夫を楽しむ、ものづくり
この日の制作テーマは「カメラ作り」。両面テープを剥がし、パーツを真剣な表情で貼り合わせます。「先生できたよ!」「ピンクのカメラだ!」と、教室は活気に満ちていました。他にも様々な制作を通し、アイデアを形にするものづくりの楽しさを存分に体験できるそうです。
体験の積み重ねが、大きな力に
園では発達段階に合わせた多様な体験を用意。集大成の一つが年長さんの合奏で、鍵盤ハーモニカと打楽器の両方に挑戦します。
違うパートの音につられても、先生は「大丈夫、それでいいんだよ」と温かく肯定し、「考えながらやってみよう」と主体性を引き出します。別のクラスの友達の音にも耳を澄ませ、心を一つに合わせる。この挑戦の中で、「自分はこれが好き!」という新たな発見をしながら、大きな自信を育んでいました。
遊びと学びの、良いリズム
1階の全教室からすぐ出られる広い園庭は、夏は水遊びの場に。「キャー、つめたい!」と歓声をあげ、保育の合間の自由遊びで思いきり水を楽しみます。だからこそ、学ぶ時間と遊ぶ時間のメリハリを毎日の生活の中で自然と身につけることができていました。
「予測困難な時代だからこそ、幼児期に人との関わりの中で表現力を磨き、自信につなげる経験が大切」。カナリヤ幼稚園は、一人ひとりの心に寄り添い、豊かな経験を通して未来を生きる力を育んでくれる、愛情に満ちた場所でした。
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