フロンターレのレジェンド・中村憲剛さんに憧れ、その後継者・脇坂泰斗選手を目標にする「未来の司令塔」。公式戦の出場はまだないが、選手として大きな刺激を受けた夏となった。一つはドイツ1部リーグの強豪バイエルン・ミュンヘンとの親善試合に出場したこと。ピッチに立ったのは15分という時間ではあったが「5万人近くのサポーターの前でプレーできたことがうれしかった。公式戦のピッチに立ちたい思いが強くなった」と語る。8月にはU︱18日本代表SBS杯に選出し、スルーパスで見せ場を作った。「日本を代表し『10番』を背負って戦うことができた。自覚と責任が一層芽生えた。次に呼んでもらえるように頑張りたい」。課題はフィジカル面。体を大きくしようと食事トレーニングに取り組む。
原点は源内谷公園
兄の影響で幼稚園年中の時にサッカーを始めた。自宅近くの王禅寺源内谷公園(麻生区)で練習に明け暮れ、高校生までこの場所でボールを蹴っていた。源内谷公園で思い出深いのが、夏休み期間限定のラジオ体操。小学生低学年の時に皆勤賞をとったのはちょっとした自慢だ。
今年1月、入団後初の商店街へのあいさつ回りでは地元・柿生中央商店会を訪問した。現地に到着すると、小学校時代の担任の先生が駆けつけてくれ、小学校時代のサッカーチームで一緒にプレーをしていた仲間の母親の姿もあった。懐かしい人とのふれあいに新鮮さを感じた。
パワースポット 琴平神社
プライベートでの初詣は毎年、琴平神社へ。今年も家族とともに出かけ「けがなく一年戦えますように」と祈願。同神社はFC多摩時代に全国出場を祈願し成就したパワースポットでもある。選手寮から実家が近いこともあり、定期的に戻り、友人たちと焼肉を楽しむ。験担ぎを大切にし、「スパイクは必ず右足からはく」ことも明かした。