子どもたちがぶつかり合い、白熱する「わんぱく相撲」――。東京都内予選の優勝者が集う都大会が6月15日(土)、17年ぶりに町田で開催される。当日は本格的な土俵も登場する予定で、主催する町田青年会議所(町田JC)のメンバーは「地域の人たちと共に大会を盛り上げたい」と意気込んでいる。
本土俵が登場
わんぱく相撲は子どもたちのスポーツの機会を増やし、心身の鍛錬などにつなげようと東京青年会議所が1977年に始めたもので、都大会は予選を勝ち抜いた小学4年から6年生の約240人が参加予定。全国大会に出場する東京代表を決める大会となる。
町田場所では大相撲同様の本土俵が登場する計画だ。町田JC理事長の小山正樹さんは「17年ぶりに町田での開催にあたり、地域の方々やJCの先輩方から協賛していただき、実現できる。他の地区のようにマットでの開催ではなく本土俵を実現できたのは町田の人たちの力があってこそ。子どもたちにも喜んでもらえる大会にしたい」と笑顔。そして、「JCメンバーたちにとっても有益な一日にできれば」と意気込む。
今大会で実行委員長を務める井上智照さんは「17年越しの開催が決まった時、『町田でなるならやっぱり本土俵で』となった。参加する子どもたちも、見学する大人も、一瞬のドラマと本気度を肌で感じてほしい」と話す。
7日に市内で行われた壮行会では、出場する選手10人が参加し、当日に向けて交流を深めた。小学4年の黒川綾乃さんは「優勝して、全国大会に行けるようがんばりたい」と笑顔で意気込んだ。
町田のイイもの集う
会場は町田市立総合体育館(南成瀬)メインアリーナで、観覧自由。当日は会場内で「町田イイもの祭」が同時開催され、キッチンカーや体験・販売ブースが設けられる。
井上さんは、「都大会ということで、市内はもちろん、市外から来る人々にも町田の良いものをアピールする機会にしたい。地元の人にも、魅力を再発見してもらう機会になれば」と話している。問い合わせは町田JC【電話】042・725・7565へ。
「受け継がれ、うれしい」17年前のJC理事長 川島さん
17年前に初めて開催されたわんぱく相撲都大会の町田場所。当時理事長を務めていた川島敏徳さんに話を聞いた。
–当時は
「それまで東京JC主管で行われていた大会が別のJCの管轄でも開催できるようになり、第1回目となったのが町田場所だった。当時は現在の町田市役所がある場所に本土俵を設置して屋外で行われた」
–どんな大会に
「市民巻き込み型の大会として、地域と共につくりあげようとなった。町田の文化と元気を発信する『よつばまつり』も同時開催したのが印象に残る。大会開催に際して会場に生えている草を刈り取る必要があったが、まつりの出店者の中から『協力する』という温かい言葉をいただけたこともうれしかった」
–町田で再び開催に
「17年前のことが現役JCメンバーに受け継がれ、再び、町田で都大会が開かれることがうれしい。地域全体が盛り上がる一日になればと思う」