第39回 邦楽祭
麻生区を中心に、日本舞踊や邦楽など地域の伝統芸能の振興を目的に活動している『邦楽芸能友の会』が11月24日(日)、創立40周年を記念した公演「邦楽祭」を麻生市民館大ホールで開催する。主催には川崎市文化協会も名を連ね、市と市教育委員会が共催する。
「麻生邦楽友の会」から名称変更
同会は1984年、会長で日本舞踊藤間流名取の藤間勘七孝さん(86)=本名・加藤孝子さん、麻生区上麻生在住=が、伝統芸能の振興を目指し「麻生邦楽友の会」として発足。日本舞踊だけでなく、能狂言や歌舞伎、また筝や三味線、太鼓といった和楽器も加わり、流派を超えた仲間たちと共に交流を図りながら公演などを行い会を盛り上げてきた。結成の10年後に、現名称に変更した。
記念公演として大蔵流狂言「清水」創作舞踊「絹の道」を披露
今回の邦楽祭では会員による日本舞踊や筝曲のほか、記念公演として同会顧問の善竹十郎さんと次男の善竹大二郎さんが大蔵流狂言「清水」を、藤間さんが麻生区岡上に伝わる蚕影山伝説を元にした創作舞踊「絹の道〜金色姫ものがたり〜」を披露する。絹の道は、かつて岡上の東光院にあり、現在は川崎市立日本民家園にある蚕影山祠堂に魅せられた藤間さんが創作した作品。5回目の邦楽祭で発表して以来、節目で上演してきた。藤間さんは「体力的に今回が最後か。地元の作品として引き継いでもらいたいので関心があれば資料なども継承したい」と作品に込めた思いを語る。
午後2時開演(1時30分開場)。入場無料。藤間さんは「こういう日本文化があるということを知りにのぞきに来てもらえたら」と話している。
問い合わせは同会事務局【電話】044・954・3066。