横浜市戸塚区にある「東戸塚地域活動ホームひかり」(JR東戸塚駅西口から徒歩5分/東戸塚地区センター並び)にある「パン工房DEM」。開設して約20年、戸塚区が認定する「おいしいものとつかブランド」にも選ばれる、地域に愛され続ける人気店です。施設に通所する方々が毎日心を込めて生地を成形。1日に130個ほどこんがりと焼き上げられ、所せましと店頭に並ぶパンの魅力をたっぷりとご紹介しましょう!
定番から旬のものまで一日に約30種も
種類は旬の食材を取り入れたものを含めると一日に約30種も用意!一番人気は「とつかブランド」にも選ばれている「くるみレーズン」です。生地にたっぷりと練り込まれたレーズンと、風味豊かなクルミ、けしの実をまぶして焼きあがった三位一体の美味しさが、たまりません。このほかにも、
- コロッケパン
- メロンパン
- ハムマヨロール
- カレーパン
- あんぱん
- メンチカツパン
などの定番のほか、「カマンベール兄弟」「モスラ」など思わずニッコリするものも。
季節ものでは「焼きいも紅あずま/秋」、「瀬戸内レモンクリーム/夏」などのほか、山型・角型食パン、マドレーヌ、クッキーなどもズラリ、ズラリ。どれを選ぶか「迷っちゃう~!」。
午前10時半頃から焼き上がった順番で店頭に陳列(価格は100円~350円/食パン、クッキーは月曜日~金曜日、総菜パンは火曜日~金曜日に販売)。施設内に一歩足を踏み入れると、こうばしいパンの香りで「ギュ~」っとお腹が鳴るよう。この時間帯を狙って常連客のみなさんが、次々にトレーに乗せていくので売切注意ですよ!
また、イートインコーナーも設置(10時~15時)されていて便利なんです。
12人の“職人”がパンを成形
ひかりの職員が用意した生地を成形しているのが、知的・身体の障害がある20代~50代の男女12人の“職人”の方々。月曜日から金曜日の5日間、朝9時半~午後2時半頃まで、大型冷蔵庫、発酵器、オーブンがそろう専用キッチンで精を出します。
粉を振った生地をめん棒や指先、手のひらで器用に伸ばして、具材を入れて、バターを切って、冷蔵庫からチョコレートを出して……とみなさん、作業中は一点集中。ほどよい緊張感となごやかな雰囲気のなか、パン作りは進んで行きます。
職員の武藤光世さんは「成形はとても難しい作業。ベテランの方には私たちが助けてもらうこともたくさんあります。若い方はさらに伸びしろがあり、日々成長を感じられるのは、職員の大きなやりがいになっていますね」と笑顔を見せます。
「その人らしく生きることを支援」
「ひかり」は、社会福祉法人ひかりが運営する、地域活動ホーム。設置されたのが約20年前。「すべての人が、人間として、その人らしく生きることを支援する」を理念に掲げています。
ここで事業紹介を少ししましょう。
- 障害者のサービス利用支援や福祉情報の提供、お困りごとに対応する「相談支援事業」
- 会議室の貸し出しなどをする「地域交流・ボランティア活動」
- ショートステイや一時ケアなどを扱う「生活支援事業」
- 18歳以上の障害者が日中活動の場(パン工房DEMもここに含まれます)として創作活動、入浴、給食サービスなどを担う「地域活動支援センター事業/障害福祉サービス事業」
これらの事業に対応しています。
中瀬明徳施設長は「自ら成形したパンが地域の方々に美味しいと言ってもらえることが、通所者の方々の自信や喜びとなっています」とし、「外部の方がパンを買いに来てくれることで、通所者のみなさんとの関係性が生まれ、施設に活気が生まれています」と明るい表情です。
焼き立てのパンのこうばしい香りが漂う「ひかり」。来店者が笑顔でパンを選んでいく姿は、地域活動ホームの新たな可能性を示しているようでした。
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