2025年度末をもって閉園する大井町立相和幼稚園(米山和男園長/山田566)は、60年以上にわたる思い出を地域と分かち合おうと、閉園記念事業として、広くメッセージを受け付ける。
少子化の進行や子どもを取り巻く環境の変化などにより、2025年度末に閉園する相和幼稚園。今年3月に「閉園記念事業実行委員会」(鈴木裕也実行委員長)を設置。最後の1年を盛り上げるため、その企画について協議を行ってきた。
第1弾は8月2日(土)に行われる「大井よさこいひょうたん祭」でのメッセージ募集。大井中央公園に記念事業ブースを設置し専用のメッセージカードを用意。思い思いのメッセージを記入してもらう考え。時間は午前11時から午後5時。ブースには、これまでの同園の教諭が応援に駆け付けるほか、過去の写真や園に関係のある品も展示されるという。このほか4日(月)から8日(金)までは、相和幼稚園でもメッセージを受け付ける。時間は午前9時から正午。
米山園長は「長年、地域の方に支えられてきました。たくさんの方に当園に対する思いを書いて欲しい」と呼び掛ける。集められたメッセージは、今後のイベント等に展示する予定だ。
1066人が卒園
相和地区の子どもの教育施設として、1964年に開園した相和幼稚園。これまでの61年で1066人が卒園している。今後記念事業は、10月の運動会を地域住民等が参加したものにするほか、年末に記念イベント、3月に記念式典などを開催していく方針。
自身と3人の子どもが同園の卒園生という鈴木実行委員長は「長年地域の人に親しまれてきた幼稚園なので、さみしさがあるが、時代の流れで仕方ない面もある。忘れないためにも、心に残るイベントを行っていきたい」と話した。