開成町は、用途に応じて車内のレイアウトを自由に組み替えられる多目的トイレカー「MARU MOBI(マルモビ)」を県内自治体として初めて導入した。
マルモビは「平時活用、有事機能発揮」というフェーズフリー(備えない防災)の考えに基づいて設計されている。平時は公用車や各種イベントの救護所などとして活用。災害時には搭載したウォーターレストイレを個室トイレとして使用できる。
導入に合わせ8月8日、町役場で同車両を販売する株式会社トイファクトリーと「マルモビパートナーシップ協定」を締結した。
協定式では、マルモビを所有する全国の自治体や企業、団体などが災害時に、車両の貸し借りを行い、災害対応を強化することなどが確認された。山神裕町長は「災害時だけでなく平時も多様な用途で利用できるため、我々が目指す”最少のコストで最大の効果”に資する有意義な取り組みになります」とコメントした。
一方、トイファクトリーの鈴木浩平事業部長は「水を使わない清潔なトイレを搭載していることに加え、エンジンを切っても稼働できる家庭用エアコンを装備しているため、『動くクーリングシェルター』としても活用いただけます」と返した。
車両は8月23日(土)に開催される「第24回あしがら花火大会」で、授乳室として利用される予定となっている。