2025年12月21日―。開成町の公式マスコットキャラクター「あじさいちゃん」は、いつにも増して気合いを入れておめかしをしていました。なぜならこの日は、「開成町町制施行70周年記念イヤー」のファイナルイベント日だからです。「開成町が誕生してからこれまでの歴史とあゆみを振り返り、節目の年を祝うとともに、町への関心と愛着を深めるきっかけにしたい」。これが記念イヤー始まりの思い。みんなで盛り上がって、華々しく最後を飾るお手伝いが、この日のあじさいちゃんのミッションなのです！
躍動感で、もっともっと「田舎モダン」
横断幕が掲げられた開成町役場
年間を通してさまざまな企画が町を盛り上げてきました。ここでは、その一部を振り返ってみたいと思います。まずは、「カウントダウンフォト70」。お祝いムードを盛り上げるために町内在住者らの写真を応募し、町ホームページ等でカウントダウンしました。
笑顔いっぱい、町の元気と躍動感が伝わったと思います。２０２５年２月１日に開かれた記念式典では記念イヤーの始まりを盛り上げるオープニングムービーを上映しました。「開成町の元気を探しに行こう！」と題した動画ではあじさいちゃんも大活躍しました。
- 注目！ そうそう、「あじさいちゃんのLINEスタンプ」も発売されました。実写版とイラスト版の２種類。何気ないやりとりに使えるメッセージ付きなので、ぜひ使ってみてください！
さて、開成町のスポーツと言えばパークゴルフですが、ホールインワン達成者のみが購入できるピンバッジも誕生しました。ホールインワン10回以上達成者も続々誕生しているので、みなさんもチャレンジしてみてください。
このほか、瀬戸屋敷のひなまつり、アウトドアシアター、音楽ライブ、ジャズフェスティバルほか、たくさんのイベントがありました。いずれも大好評でイベントを通してたくさんの人に開成町のことを知ってもらうことができたと思います。
フィナーレはコンサートから
コーラスグループ ハイドレンジア
サンタが町にやってくる クリスマスメドレーほか
室内楽奏団ムジカ
ウォーロックのカプリオール組曲、アンダーセンのクリスマスフェスティバル ほか
あじさいちゃんくらぶ
あじさいちゃんテーマソング「かいせいマーチ」
役場庁舎は大盛り上がり！
コーラスからダンスまで、フィナーレ昼の部はみなさんのご協力でとても盛り上がりました。クリスマスケープを羽織っておめかししたあじさいちゃんも、たくさんの人と楽しい時間を過ごすことができて大満足でした。そして、本当に、最後の最後はランタンが夜空を彩ります。
いよいよ夜の部のスタートです！
みんなの願いは何だろう―
夜の部は、あじさいちゃんのお友達「ハコネコ ボザッピィ」がいる箱根ホテル小涌園で実施されている「ランタンナイト」を開成町で特別開催しました。参加者のみなさんが続々と庁舎に集まってきました。まずは、空高く打ち上げるランタンにそれぞれが願いを託します。健康、幸福、愛、平和…。大きな願いから小さな願いまで、一筆に込められた思いはみんなが一生懸命生きているということが伝わってきて、とてもやさしい気持ちになります。
音楽が引き立てる70周年最大の名場面
いよいよ、その時は迫ってきました。うまく飛ばせるか、会場からは緊張感が伝わってきます。ここで参加者たちの心を解きほぐしてくれたのは、フルートとキーボードによる生演奏でした。何にでも言えることですが、「音楽」があるかないかで、そのシーンが心に刻まれる深さが変わってきます。やさしい音色は、会場に漂う願いや感情、そして空気感を最大限高めてくれました。
夜空に咲かせ、開成町のあじさい―
約70基のランタンが開成町の夜空へと打ち上げられました。師走の寒々しい真っ暗な空がカラフルなランタンでパステルカラーに染まり、あたりを明るく照らしました。どこかで見たことがあるカラーリングですが、皆さんはお気づきでしょうか。そう、あじさいをイメージしたのです。
開成町とあじさい
ほかにはない「田園とあじさいの風景を作ろう」と昭和５８年から水田地帯の農道・水路沿いに約５０００株のあじさいを植栽しました。植栽対象面積は17ha、植栽延長は10.6ｋｍに及びます。その後、地域のひと達によって大切に守られてきたあじさいは、人と人とのふれあいと交流、地域や産業の発展の象徴となりました。開成町で最大のまつりであるあじさいまつりは２０２５年、９日間で過去最高となる22万3000人の人が訪れています。田んぼの水と緑、青い空と美しい山々の間から覗く富士―。これからも便利な都市機能に磨きをかけつつ、豊かな自然を大切に守りながら「もっともっと田舎モダン」を追求していきたいと思います。
節目は次の一歩を踏み出す始まりの合図
「まだまだ頑張らなくっちゃ！」
