「AIを使ってみたいけれど、何を聞けばいいのか分からないんです。」
地域でお話ししていると、こんな声をよくいただきます。でも私は、AIが苦手だと感じている人ほど、
実は良い使い手になれる可能性があると思っています。なぜなら、最初から難しいことをする必要はないからです。
まず試してほしいのは、「検索する」のではなく「相談する」こと。
例えば、
- 冷蔵庫に「卵、キャベツ、豚肉」があったとします。
「この3つで、20分くらいで作れる夕食を考えて」と話しかけてみる。 - 旅行なら、
「足腰に少し不安がある両親と、ゆっくり鎌倉を楽しみたい。歩く距離が短い計画を考えて」。 - 町内会なら、
「夏祭りのお知らせを、子どものいる家庭にも伝わるように、やさしい文章にして」。
これだけでも十分です。上手な言葉も、専門用語も必要ありません。
むしろ、「私はこうしたい」「ここで困っている」と普段の言葉で伝えることの方が大切です。
そして、AIから答えが返ってきたら、そこで終わりにしないでください。
「もう少し簡単にして」「別の案もある?」「小学生にも分かるように説明して」
そんなふうに、会話を続けてみてください。ここに、検索とAIの大きな違いがあります。
検索は「情報を探す」ことが得意です。AIは、こちらの事情を伝えながら、一緒に考えていくことが得意なのです。
だから私は、AIを使いこなす第一歩は「操作を覚えること」ではないと思っています。
自分が何に困っているのかを、言葉にしてみること。これは、第5話でお話しした「問い」にもつながります。
「何を聞けばいいか分からない」ということは、決して弱点ではありません。「私は今、何に困っているんだろう?」そう自分に問いかけるところから、AIとの対話は始まります。
AIは、詳しい人だけの道具ではありません。
むしろ、ちょっと困ったときに「これ、一緒に考えてくれる?」と頼める、身近な相談相手として使ってみてください。
今日、誰かにちょっと相談したかったことはありませんか?
それを、そのままAIに話してみる。そこからが、あなたの「はじめの一歩」です。










