「AIって、若い人が使うものでしょう?」
地域でお話ししていると、そんな声をいただくことがあります。
確かに、新しいスマートフォンやアプリを使い始める速さでは、若い世代の方が得意かもしれません。
でも私は、AIについては少し違うと思っています。
AIは、大人こそ面白く使える道具です。
なぜなら、AIを活かすために必要なのは、操作の速さだけではないからです。
例えば、AIに「旅行先を教えて」と聞けば、たくさんの候補を出してくれます。
でも、人生経験のある人なら、
- 「昔、妻と訪れた京都を、今度はゆっくり二人で歩きたい」
- 「孫と一緒に行けて、三世代で楽しめる場所を探したい」
と聞くことができます。
そこには、長い時間を生きてきたからこそ生まれる「背景」があります。
仕事も同じです。
何十年も商売をしてきた人なら、お客様が何に喜び、どんな言葉に心を動かされるのかを知っています。
子育てを経験した人なら、教科書には書かれていない迷いや喜びを知っています。
地域で暮らしてきた人なら、この町の変化や、人と人とのつながりを知っています。
AIは膨大な情報を持っています。
でも、あなたの人生を経験したことはありません。
- 失敗したこと。
- 誰かに助けてもらったこと。
- 家族と笑ったこと。
- 仕事で悔しい思いをしたこと。
そうした一つひとつの経験が、「何をAIに聞くのか」「どの答えを選ぶのか」という力になります。
これから大切になるのは、AIと知識の量を競うことではありません。
AIの知識に、自分の経験を掛け合わせることです。
若い人には若い人の視点があります。
そして、長く生きてきた人には、その年月でしか得られない知恵があります。
だから、「今さらAIなんて」と思わないでください。
むしろ、今まで歩いてきた人生があるからこそ、AIを面白く使えるのです。
AIには情報があります。人には経験があります。
その二つが出会ったとき、これまでになかった新しい知恵が生まれるのかもしれません。
あなたがこれまでの人生で得た、AIには教えられない知恵は何ですか?
それこそが、これからAIと付き合っていくときの、あなただけの大切な力になるはずです。












