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【山小屋トーク】「花立山荘」高橋オーナーと秦野市・高橋市長による〝丹沢対談〟

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【山小屋トーク】「花立山荘」高橋オーナーと秦野市・高橋市長による〝丹沢対談〟

塔ノ岳から大倉尾根への下山開始から約30分。標高1300m、視界が開ける絶景ポイントの山小屋「花立山荘」(はなたてさんそう)に到着です。

  • 塔ノ岳表尾根縦走レポートはコチラ(花立山荘のかき氷も登場!)

表尾根縦走に挑戦中の秦野市・高橋昌和市長一行は、山小屋「花立山荘」で一休みすることに。※この情報は2019年4月現在の情報です。

花立山荘辺りからの眺望

「おつかれさまです!ようこそいらっしゃいました」。とびきりの笑顔で出迎えてくれたのは、山小屋「花立山荘」二代目オーナーの高橋守さん。偶然にも苗字が一緒の二人。花立山荘の歴史、山小屋営業の裏話、仲間の大切さ―。丹沢男〝ダブル高橋〟の山小屋トークを紹介します。

とても気さくな花立山荘オーナーの高橋守さん

高橋市長 今日は眺望がすばらしい。ここはすごく良いところですよね。大倉尾根を登ってきて、振り向くと眺望がぱっと広がる。

「ここの良さは泊まってみないとわからない」(高橋オーナーの名刺裏にはこんなキャッチが)

高橋オーナー 相模湾とか秦野や小田原、平塚が全部一望できますよ。天気が良ければ、江の島から三浦半島、房総まで見られるのがいいです。湿度の低いときは、大島から三宅島くらいまで見えますよ。なかなか見えないんだけれど、今朝見えましたよ。

高橋市長 今日も相模湾や小田原まで見えていますね。ここは非常に眺望が素晴らしい。この素晴らしさを伝えて、うまく人が来てくれるようにしていきたいものです。

取材当日は快晴!絶好の花立日和

高橋オーナー 丹沢は首都圏からのアプローチが良く、来やすいので登山人口が多い気がします。最近は、昔に比べて登山客の客層も様変わりしました。昔は中高年がほとんどでしたが、今はファッションも華やかになって、女性の登山客が増えています。若いグループも結構多いですよ。

高橋市長 そういう方たちが、この花立山荘に泊まっていくんですね。

時代とともに山装備もよりカラフルに

高橋オーナー 私は山小屋オーナー2代目で35歳の時に始めてからもう28年になります。

高橋市長 約30年ですか。天井も趣ありますね。

高橋オーナー 初代の花立山荘は、昭和30年に作られたと聞いています。花立山のすぐ下にあって。その小屋をこちらに移築しまして。最初の小屋は傾いていた(笑)。平成10年に国体を控えていたこともあり改築を決めまして。

鉄骨が張り巡らされた天井

高橋市長 最初は違う場所にあったんですね。

高橋オーナー はい。改築の際には鉄骨を入れまして。平成8年から3年かけて完成させました。鉄を扱う工務関係の仕事をしている先輩や仲間を呼んで日曜大工をしました。なかなか丹沢では鉄骨を使った山荘はないはずですよ。(2019年で改築から)22年経ちます。

ドラマのセットのような山荘内はとてもレトロ

高橋市長 大勢の人がやってくる人気の山小屋ですよね、本当に。

高橋オーナー 土日のみの営業ですが、予約が入れば平日も開けるようにしていますよ。

高橋市長 お客さんに信頼してもらうためには、やはり必ずやっているということが大切なんですね。そうやって毎週土日に開けてもらえれば、登山客も安心できると思います。小屋があれば何かあっても助けてもらえるという存在ですよね。

高橋オーナー そうですね。開けられなかったのは、今までで1回だけです。あの時は台風がすごくて、登山道に車が入れなくて来られませんでした。

高橋市長 1回だけですか!

高橋オーナー はい。4年前に大雪だった時がありましたが、あの時は登ってきて開けましたよ。その時は予約が入っていて、キャンセルもできなかったもので。大倉尾根に入れなくて、大変でした。私は東田原に住んでいますけど、通りに出たら雪がすごくて、バスもストップしていて。

高橋市長 そんなことが…まさに雪山ですよね。でも、来られたんですね?

高橋オーナー 戸川のあたりに車を置いて、歩いて登りました。早朝から登って、登山道も雪で埋まっていたから、吹き溜まりを避けてなんとかここに辿り着いたのが3時くらいだったかな。

高橋市長 それはすごい。しかし、大変でしたね…。

高橋オーナー 仲間がいるからできることです。自分ひとりだけじゃ無理ですね。

高橋市長 リスクも伴う山。ご自分だけではどうしようもない、仲間の大切さを痛感しますね。

毎日充実しているという高橋オーナーのこの笑顔は本物

高橋オーナー そうですね。仲間がいることは有りがたいです。よくお客さんに「休みがないって大変ですね」と言われるけど、好きでやっているからこそできること。金曜日までの疲れをここで解放している感じです。肉体的には疲労しますけど、精神的には充実しています。

高橋市長 僕もまた来たいですね。今度は夜景も見てみたいので、例えば年末、仕事納めのあとにここまで登ってみんなで忘年会もしてみたい。

高橋オーナー 毎年12月31日~1月1日は「年越しの会」をしています。温かい鍋を囲んで新しい一年を迎える。元日は、初日の出を拝みに塔ノ岳を目指します。花立山荘前の広場からも拝めます。朝食は手作りのおせちとお雑煮をふるまいます。山の上でゆっくりお正月が楽しめますよ。

鍋などに使うコンロなど

高橋市長 きっと、夜景もすごい綺麗だと思います。この花立山荘からは私の実家や自宅辺りも見えて。まさに秦野を一望できるスポットです。

「またいらしてくださいね!」「はい、必ず」

高橋オーナー 丹沢は秦野の財産ですから。時々、ぜひ山の上から秦野を眺めにいらしてください。公務でお忙しいと思いますが、お待ちしております。下山、お気をつけて!

高橋市長 どうもありがとうございました。ぜひまた立ち寄らせていただきます。

アクセス:花立山荘につながる大倉尾根への登山口(花立山荘HP参照)
【車】東名高速道路「秦野中井IC」から約25分。県立秦野戸川公園へ。公園に大倉駐車場・水無川駐車場・諏訪丸駐車場あり。駐車場案内はコチラ
【電車&バス】小田急線 渋沢駅下車。北口から大倉行きバス(渋2)で終点大倉バス停へ。
【タクシー】渋沢駅北口から約1520円

  • この後の大倉尾根下山の様子も読める!表尾根縦走レポートはコチラ
秦野山旅ページ

住所

神奈川県秦野市/花立山荘

問い合わせ

花立山荘(オーナー/高橋守さん)

電話

090-1468-0561

090-1468-0561

電話番号/0463-82-6192
※現在、回線不調のため予約および連絡は携帯電話またはメールで。

メールアドレス

spg59839@aria.ocn.ne.jp

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公開日:2019-07-03

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