今年は関係者のみで終息や発展願う
毎年8月初旬に三ツ境駅南口周辺で開かれる「白姫まつり」が、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった。8月1日(土)に関係者のみで、感染終息や地域の発展を祈願してお祓いを受ける予定。
白姫神社
白姫神社は三ツ境駅南口のすぐ近くにあり、蚕の神を祭神とする。もとは明治時代の1909年、養蚕業が盛んだった阿久和地区に建立。昭和に養蚕業が衰退し、参拝者が少なくなってきたことから、1957年、人口が急増していた三ツ境地区に遷座された。
白姫神社奉賛会の代表で、祭りの実行委員長も務める小山房雄さんによると、祭りはこれまで2度中止になったことがあったという。現在は奉賛会、三ツ境駅南口の商店会、町内会などが協力して開催。毎年8月の第1土曜日と日曜日の2日間、神事や神輿の渡御、商店の出店、ダンスグループなどによるステージパフォーマンスなどが行われ、区内外から大勢の来場者が訪れる夏の風物詩となっていた。
今年は新型コロナウイルスの感染拡大によって、来場者などの安全確保が難しいとの判断から中止されることになった。その代替として、関係者らは8月1日、諏訪社(相沢)の神職を招き、感染終息や地域発展などを願い、お祓いを受けるという。これに先駆け、7月19日には関係者で境内を清掃する予定。
小山さんは「中止となったのは誠に残念」と話し、「来年に感染が終息してイベントなどが解禁された際には、地域の皆さんが楽しめるように情熱を持って取り組みたい」と意気込んでいた。