5年前に大ヶ谷戸上町会内に家族で引っ越してきた東祐子さん(50)。すぐに町内会長の原さんに誘われ、「公園の清掃をしてくれているのは町内会だし、会費ぐらいは払おう」という思いで加入した。何気なく入った町内会だが、台風19号や新型コロナウイルスを経験した今、「地域に繋がりがあると、いざという時に心強い」と実感しているという。
初年度は近隣9世帯の班長を引き受けた。役割は町内会費の集金。「同時期に越してきた方ばかり。ご近所さんの顔と名前ぐらいは覚えて、ささいな会話ができたらなと思って」と振り返る。班長は1年交代でまわしており、3年前には、夜になると真っ暗だった道に防犯灯を設置してもらおうと、9世帯が協力して町内会に要望。すぐに対応してもらえた。「それぞれが町内会に入って、少しでも近所付き合いがあったからこそ実現したのだと思う」と話す。
「できる範囲」から
昨年度からは、地域の子育てに関するボランティアにも携わっている東さん。二人の子どもを育てながら、できる範囲で地域との繋がりを育んでいるという。「繋がりがあれば、大雨による川の異変や自粛期間のスーパーの状況を共有できる」。日頃の関係性が、緊急時に「安全安心」をもたらす。「まずは子育てや仕事に負担のない範囲でいいと思う。すれ違ったら挨拶をするような顔見知りを増やす感覚で気軽に加入しては」と呼び掛ける。
教えて!町内会のこと
Q.どんな活動をしているの?
盆踊りや餅つき大会なと老若男女が楽しめるイベントや防災への取り組み、 地域の見守り活動、 公園の清掃などを行って、地域の快適な暮らしを支えています。
Q.どうやって加入するの?
お住まいの地域の町内会 ・自治会をご案内します。 まずは中原区役所地域振興課にお電話ください。