雑貨や日用品を販売する「手作りの店 よろずや」は、開業から今年で40年を迎えた。
当時、相模原市内では珍しい24時間営業のコンビニとして営業を開始。同店を営む澤田典江(みちえ)さん(77)は「朝6時から深夜2時まで働き、トラブル続きで苦しかった」と言いながらも「アルバイトの大学生の皆さんにはとても救われた」と振り返る。開店10周年の記念パーティーには、かつてのアルバイトらが澤田さんを慕って集まった。「辛い日々も忘れるくらい、感謝の気持ちでいっぱいになった」
雑貨作りを趣味とする澤田さん。「趣味の仲間たちの作品を販売する場所を設けたい」との思いで、7年前から手作り雑貨も取り扱い始めた。店名も「手作りの店 よろずや」に変更。はじめは店の一角だった雑貨も徐々に数が増え、今では店の半分以上に広がった。作家は主に市内在住の50代から80代。布でできた造花や、着物の帯を使ったバッグなど約100種類が並ぶ。「雑貨を売ることで、少しでも作家さんのためになれば」と思いを寄せる。
展示会を開催
同店では現在、市内の押し花講師で構成する「花工房」が制作した作品を展示している。星座をモチーフにした10作品が並ぶ。10月からは「かぐや姫」を題材にした作品を展示。澤田さんは「色褪せない押し花、一人でも多くの方に見て欲しい」と話している。