就労継続支援B型事業所に通うメンバーの作品を展示する「アール・ド・ヴィーヴル展」が明日9月26日(土)から奥津国道美術館で始まる。メンバー40人の作品約100点が会場に並ぶ。会期は11月30日(月)まで。
自分らしく生きること「アートを通じて社会と繋がる場」
展覧会を主催する「アール・ド・ヴィーヴル」は、小田原を拠点に活動する認定NPO法人。名前の由来はフランス語で「自分らしく生きること」だ。「障害があっても自分で選択していく人生を送ってほしい」という願いのもと、アートを中心とする創作活動の場を提供する団体として2013年に設立された。2016年に就労継続支援B型事業所を開所。利用者は作品の制作やアートグッズの制作・販売などを通して収入を得る。事業所はそれぞれのペースで社会的な自立に向かう場となっている。
理事長の萩原美由紀さんは、「アール・ド・ヴィーヴルは誰もが自分らしく生きることを追求し、アートを通じて社会と繋がる場を提供しています。このたび秦野市の企業、団体のみなさまのご協力で展覧会が開催できることになりました。心よりお礼申し上げます」と話す。
絵画・立体作品約100点展示
会場に展示されるのは色彩豊かでのびやかな作品ばかり。今回の作品を展示するメンバーのほとんどが事業所に通い出してから本格的に創作に取り組んできた人たちだという。アール・ド・ヴィーヴルのアートディレクターで美術家の中津川浩章さんは「一人ひとりの個性や人生の光と影から生み出される作品は、内的世界の象徴。人の内側からあふれ出す輝きに満ちた作品たちは、人間の中にある”自由の感覚”を見る人に呼び覚ましてくれるでしょう」と語る。
会場は奥津国道美術館(曽屋1758、【電話】0463・26・7312)。時間は午前10時から午後4時。水・木休館。入館料500円(小学6年生まで無料)。後援/秦野市教育委員会、(株)タウンニュース社、協力/新進建設(株)、(有)みのさんファーム、かながわ生き活き市民基金、国際ソロプチミスト秦野。