1年間を通じた分散型・回遊型の事業に
小田原市観光協会は2月26日、5月2日(日)・3日(月)に予定していた「第57回小田原北條五代祭り」について、開催方法や時期を変更すると発表した。1年間を通じた分散型・回遊型の事業として展開していく方針。
開催方法の変更は、新型コロナの感染状況を踏まえ協会と市が協議して決定した。
内容はこれから検討
城主墓前供養祭や、例年多くの人でにぎわう出陣式や市中パレードは2年連続で中止となる。開催時期についてはこれまでの2日間の短期集中をを見直し、「北條五代祭り」の冠をつけて1年間を通じた事業を行っていく。内容は「これから検討していく」(同協会)としているが、まち歩きやイルミネーションといった少人数や屋外の、新型コロナの感染対策に配慮したものが考えられるという。
中止ではなく、前向きな姿勢を示したい
新型コロナ感染者数の増減やワクチン接種など状況が目まぐるしく変化する中、同協会では2月中旬、主だった参加団体に意向調査を実施した。団体には高齢者や学生なども多く、参加に慎重な意見が多かったという。また、例年通りに開催する場合は約50ある参加団体との打ち合わせが3月上旬に始まり、委託業者との契約も進めなければならず、同協会・長谷川孝春専務理事は「ここで判断せざるをえなかった」という。
中止ではなく大幅に形を変更して開催としたことについて、長谷川専務理事は「前向きな姿勢を示すことで、地域の方、まちの事業者、小田原を観光で訪れていただく方に少しでも勇気を届けたい」と話している。