コロナ禍でも自宅で生涯学習や生涯スポーツができるようにと、山北町が動画を配信している「生涯学習課オンデマンド教室」に3月から、新たに河村新城跡がテーマの動画が加わった。
実際に調査現場にいるかのような体験ができるのが特徴で「近年、関心が高まる城跡。動画を通じ雰囲気を感じてもらえれば」と視聴を呼び掛けている。
国の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を活用して制作した今回の動画は「河村新城跡発掘調査解説」として2本仕立て。新型コロナウイルスの影響で町などによる「文化財講座」や「文化講演会」が開けないことを受け企画した。
山城ガールむつみさんが話を聞く
一本は、2018年から現場調査を担う「公益財団法人かながわ考古学財団」の調査担当者・相良英樹さんを解説員に迎え、山城ガールむつみさんが参加者を代表して話を聞くスタイルをとる。約24分で、空撮や地形図、写真を交え、発掘現場をイメージすることができる。
もう一本は町文化財保護委員の安藤文一さんを解説員に、城跡東側部の茶畑周辺をメーンに紹介。約13分で、聞き手は1本目と同様にむつみさんが務める。
町生涯学習課の加藤拓也さんは「河村新城はこんなすばらしい城だったということを、町内外の人に知ってもらうきっかけになれば」と期待を寄せている。
動画は町ホームページhttp://www.town.yamakita.kanagawa.jp/0000004852.htmlから。