東京、横浜から約1時間で山城へ―。神奈川県山北町の歴史を今に伝える河村城址歴史公園に展望あずまやが完成!ということで、現地に行ってみました。2019年3月に記念式典があり、お披露目されました。
展望あずまやは、およそ7万4千平方メートルある河村城址歴史公園(県指定史跡河村城跡)の多地屋敷(たじやしき)に隣接する大庭郭(おおばくるわ)に建築されました。まるでアスレチックのような建て構えが印象的です。
雨宿りも!屋根付き休憩スポット
休憩所を兼ねているあずまやは、景観に合わせ、国産木材を使用した茶色の建物。デッキ、青空、芝生の景色はとても気持ちが良いです。
頂上からは山の恵み豊かな山北町が望める一方、晴れた日には相模湾も。海に山にと展望できます。
名物「河村城まつり」
毎年9月には、河村城まつりが開催されます。なんと流鏑馬が超至近距離で見られます。室生神社例大祭で本番を迎える流鏑馬のデモンストレーションも同時開催。2018年から河村城まつりの中で披露されるようになりました。これぞ言わずと知れた、レア情報です。
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河村城址ドローン動画(2分)
河村城は現在の山北の地域を支配していた中世の河村氏の居城とされている山城。1996年には神奈川県内の山城として唯一の県指定史跡になっています。
山城ブームで人気
浅間山に連なる丘陵の山頂にある河村城は、山の自然の地形を活かして敵に攻められにくいようにつくられた山城。町は1989年から整備を進め、1994年に本城郭周辺を整備。1995年に県指定史跡になりました。
2002年に河村城跡史跡整備マスタープランを策定。神奈川県内最大級の障子堀があることから、近年の山城ブームもあり歴史ファンらの来城が増えています。
- 障子堀:堀の中に高さ2~3mほどの壁状が点在。堀の中での移動を制限させる機能を持ち、小田原北條氏の城と共通した堀の作り方。
ピクニックの穴場
休日でも人が少ない、まさに隠れた穴場スポット。芝生広場では、シートを敷いてピクニックができます。眺めも良く、「天守閣からの眺めってこんなだったのかな…?」。夜景も見られるはず。
辺りはとにかく静か。子どもたちは芝生でかけっこ、大人はのんびりタイム。地元住民も「ここは意外と知られていない、まさに穴場スポットなんですよ」。シロツメクサの絨毯は圧巻の景色だそう。さらに地元の方からの花のレア情報が。「翁草(おきなぐさ)」と早咲きの桜「啓翁桜(けいおうざくら)」も楽しめる花スポットだそう。
登山感覚で行ける
頂上までは、子どもの脚でも大丈夫なハイキング登山が楽しめます。森の中をぐんぐん。森林セラピーロードにもなっており、癒しの空間が広がっています。
- アクセス:JR御殿場線「山北駅」南側より徒歩30分。車では、山頂部まで行けます。アクセスの詳細はコチラ。
河原村城址公園への入口から、頂上までは徒歩約15分です。ぜひマニアックな山城の旅へ!