二ヶ領用水宿河原堀の桜並木が見頃を迎えている。同地区で初めて植樹されてから60年あまり。2キロほどの距離に、約400本の桜が2021年も水辺を彩る。
桜並木の始まりは1959年
桜の維持管理を担う宿河原堤桜保存会によると、桜並木の始まりは1959年のこと。地元住民の声をきっかけに苗木127本が植えられた。以降も植樹され、1974年に発足した同保存会によって守られてきた。
最近は老木化が進み、枯れてしまうことも。2019年の台風19号では5本の木が倒れたという。保存会では、区道路公園センターと共に剪定や枯枝の撤去などに取り組み、2020年は新たに苗木16本を植樹している。現会長の関山泰司さんは「2020年冬は雑木を伐採し、だいぶきれいになった。桜は枯れた場所に植え替えても育たないところが難しい」と話している。