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【連載・第1回】食べ飽きない「食事パン」 fluffy(茅ヶ崎市浜竹)

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佐藤博さん・貴子さん夫妻

 浜竹通りにあるfluffy(フラフィー)は小さなパン屋さんだ。創業は2011年12月。音響機器メーカーのサラリーマンだった佐藤博さんと妻の貴子さんが、後半生を「2人で一緒にできる楽しいこと」に捧げたいと、40代でパンづくりの世界に飛び込んだ。

 とは言え、個性的なパン屋がひしめく茅ヶ崎でやっていくのは、よほどの差別化を図らないと難しい。そこで当時としては珍しかった「食パン専門のパン屋」として開業したのである。「食パン専門なんて商売成り立たないよと、周囲に言われました」(博さん)

 ところがいまや、一流デパートの催事に呼ばれる本格派に成長。開店5分で売り切れる商品もあるほどの人気ぶりだ。

 特徴は、添加物を一切含まない天然酵母を複数ブレンドして自家培養する一方、油脂や甘みの使用を極力抑えている点にある。こうすることで発酵風味が複雑になり、その旨味をストレートに味わうことができるという。「目指しているのは毎日食べても飽きない“食事パン”です。おいしいお米って味をつけなくてもおいしいですよね。おいしい食パンも同じことで、油脂や甘みで味をつける必要はないのです」

 オリジナル酵母を培養し、旨味を十分引き出すため長時間発酵をする。手間も時間もかかる。「たしかに効率はよくありませんが、こんな食パンが作れるようになったことがうれしいんです」。看板商品のプレミアム食パンはfluffy(ふわふわ)という店名とは裏腹に、しっかりと重量があり、しっとりと柔らかい。あんぱんやバラエティパンも味わい深い。

■執筆者プロフィール

山田清機(やまだ・せいき)

ノンフィクション作家。茅ヶ崎市浜須賀在住、57歳。著書に『東京タクシードライバー』『パラアスリート』『寿町のひとびと』など。

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住所

神奈川県茅ヶ崎市浜竹2-1-5

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公開日:2021-04-13

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