自宅でできるリハビリ補助ロボット
「パワーアシストハンド」
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、厚生労働省が推進する「新しい生活様式」。しかしながら、外出自粛により動かないことで、高齢者の体力低下も懸念されている。また病気や事故などの後遺症で麻痺が残り、リハビリが必要な方が、病院に行くことを控えて満足なリハビリができないことも多いという。自宅で行うリハビリは本人や介護者の負担も大きく、なかなか進まないもの。
厚木市妻田西にそんな自宅でのリハビリをサポートしてくれる、手指・足首・手首のリハビリ器具「パワーアシストシリーズ」 を取り扱う企業があると聞き、実際に体験をしてきました。
さがみロボット特区の第1号認定
パワーアシストシリーズを取り扱うのは株式会社エルエーピー。
同社は「さがみロボット産業特区」に呼応し、厚木に誕生した「ロボット研究開発拠点都市推進プロジェクトチーム アトム」の一翼を担う。代表する「パワーアシストハンド」は特区初のロボット第1号にも認定されている。
同社の内村陽介さんは「ご自宅での毎日のリハビリ訓練は大変。パワーアシストハンドは麻痺の方にも簡単に使える様に工夫しています。リハビリを身近に感じてもらい、訓練を習慣にするお手伝いが出来れば嬉しい」と話す。
空気の力で屈伸運動をサポート
早速、本紙記者もパワーアシストハンドを装着して体験開始!グローブは装着感も良好で、肌触りも良く、肌の弱い人や長時間の使用でも快適そう。スイッチを押すとベローズと呼ばれる空気袋が膨張・収縮を開始、しっかりとした力で手指の関節を動かしていく。
- 福祉用品とあって、安全第一に作られているだけでなく、簡単装着・簡単操作でリハビリができるのは、利用者にも介護者にも負担が軽減されるのではないだろうか。また、サイズも手ごろで自宅でも邪魔にならずリハビリができるのが嬉しいポイントだ。
多くの愛用者の声が届く
同製品は、これまでに多くのリハビリ必要者が愛用。リハビリ訓練は「反復」「継続」が大切であり、自宅で簡単にできることで、機能回復や維持に役立っているとの声が届いているという。
体験・相談は随時受付
同社ではパワーアシストハンドのみならず、パワーアシストレッグ(足首のリハビリ)、リリスト(手首のリハビリ)も取り扱い。実は筆者も脳梗塞で配偶者を亡くしたひとり。
このような器具がこれからも開発され、少しでも脳梗塞等の脳血管疾患の方の手助けになることを願うばかり。
- 体験等もできるので、気になる方はまずは電話で相談をしてほしい。