B型事業所「レインツリー」とは?
この事業はナチュラルライフサポート(相模原市・古里靖代表)がこれまで市内外の事業所で積み上げてきたノウハウをもとに運営。
利用者が造園施工管理技士や園芸療法士の資格を持つ支援スタッフと共にガーデニング仕事に取り組みながら汗を流している。内職仕事などが主流の障がい者就労支援としては珍しい試みで、これは米国で庭師経験のある古里氏自身がガーデニング仕事をしている際に癒されている自分に気付いたことがきっかけとか。実際に、利用者が日を浴び、土に触れ、適度に運動により爽快感が得られ、依頼客に喜ばれることで自信にもなっている。
しかも、すごいことにそうした共同作業を取り組む中で、こんなコロナの状況でも生き生きとみるみる回復していく利用者もいるほど。うつ病から見事に生還して同社に就職を果たした支援員が所長に就任するなど目覚ましい活躍を見せている。
「ガーデナークリーナップサービス」が人気
毎月1回定期的に庭を訪問し、短時間低料金で一年中きれいに手入れする「ガーデナークリーナップサービス」。庭木の剪定、芝刈り、除草、清掃などを行う。
サービスの特徴として注目すべき点は、樹木の本数や仕事時間で料金が決まる定量制ではなく、一度契約すれば予約しなくても必要な手入れを定期的に施してくれる定額制であること。そうしたことから、忙しい共働きの家庭や、高齢者などに利用が特に多いという。
- しかも、このサービスを利用することが、引いては障がい者の就労支援となり、社会貢献につながっているのも利用する人が増えている秘訣だ。
コロナ禍で提供する仕事に困り苦戦する「B型」事業所にあって、同社の事業所は好調。同サービスのほか、枝木を活用したクラフト雑貨の製作・販売も人気で、運営する事業所はほぼ定員に達しているのがその証明だ。
そうした中、2021年4月には新たに、大和市西鶴間に鶴間事業所をオープンしている。
手作りクラフト雑貨「ガーデンクラフト雨の木」
天然素材、ぬくもりのある質感も◎
同事業所では、そのような多くの依頼によるガーデニング作業で得られた枝木などを使い、丁寧に手作りで作るクラフト雑貨が大好評。温かみのある質感が魅力で、「ガーデンクラフト雨の木」の名で各事業所前のマルシェで展示販売している。
その品々には「人生が豊かになるような美しいものを、心から愛してくださる方に届けたい」との思いが込められているそう。利用者たちも園芸療法としての効果を高めながら、元気に製作に取り組んでいる。
- 事業所によっては不定期で平日マルシェなどを行って販売中。実際に手に取り、笑顔を見せる家族連れなどの姿であふれる。
予約販売、受注生産も好評受付中。あなたもまずはぜひ手に取ってみて、その良さを実感してみて!