神奈川県の「かながわSDGsパートナー」に認定された「㈱Pono(ポノ)」。ハワイ語で『人と自然の調和』を意味するポノは、今春から動き出したばかりの企業だが、官民から大きな注目を浴びている。
海の豊かさを守りたいー。そのために、食事などで出た廃食油をリサイクルし、石けんとして生まれ変わらせる。「例えば500㎖の不必要な食用廃油がそのまま河川や海に流れ出た場合、魚が住める水質に戻すには150倍程度の希釈が必要というデータも出ています」(岩﨑康弘社長)

茅ヶ崎市へ寄贈した岩﨑社長(左から2番目)ら
そんな環境破壊を回避し、循環型社会を目指す同社は、100年企業の「エスケー石鹸㈱」(東京都)と連携。自治体や学校、飲食店、社会福祉施設などへ導入が進んでいる。今春には、茅ヶ崎市内の小学校にも商品を寄贈。事業を通して岩﨑社長は、「みんなで環境について考えていければうれしい」と語る。