水田や沼、水路などに生息する水生昆虫の一種で、絶滅危惧種にも指定されている「タガメ」を題材にした特別企画展が7月25日から、鴨居の観音崎自然博物館で始まった。
同館学芸員で、小学生の頃からタガメに魅せられ研究を続けている佐野真吾さん=人物風土記で紹介=が手掛けた、夏休みの自由研究にもピッタリな催し。飼育方法や学術的な解説のほか、オスを時に殺し、産んだ卵を自ら潰してしまう謎に満ちたメスの生態や、メスからの攻撃に耐え、抗いながらも身を挺して子育てをするオスの生きざまなどを、佐野さん自身のこれまでの研究を基にパネルで紹介。
また日本ではあまり一般的ではないものの東南アジアなどでは食料となっているタガメ。佐野さんが身を張った食レポ体験談や、来場者から寄せられた人生相談に「人間とは異なる価値観を持つ」というタガメの目線から佐野さんが答える珍妙なコーナーも併設している。
期間は10月31日㈰まで。休館日の月曜日(祝祭日の場合は翌日)を除く午前9時から午後5時(最終入場4時30分)。16歳以上500円。
詳細は同館046・841・1533