衣笠商店街一角の空き店舗スペースで、横須賀美術館と衣笠小学校と連携した企画展示「こっちの街とあっちの街 衣笠商店街と谷内六郎〈週刊新潮 表紙絵〉」が10月2日から始まった。アートを切り口に商店街、美術館、学校の3者協働で取り組む企画は市内で初めて。
この特別展示は衣笠仲通り商店街協同組合(木継芳孝理事長)の呼びかけから始まった。しばらくテナントが入っていなかった商店街所有スペースの活用方法を模索する中、〝出張美術展〟の構想を以前から同美術館に相談していた。今年、横須賀とゆかりの深い作家、谷内六郎さんの生誕100周年を迎えることから美術館も新しい紹介の形を探る中で、商店街の思いと一致。市の「商店街を迎えることから美術館も新しい紹介の形を探る中で、商店街の思いと一致。市の「商店街にぎわいづくり事業補助金」を活用して空き店舗をリフォーム。作品を所蔵する美術館と協働で開催に漕ぎつけた。
衣笠小学生が協力
商店街は8月に地元の衣笠小学校の児童に参加を呼びかけ、美術館から学芸員を講師に招いたワークショップを実施。谷内さんが描いた昭和期の日本の日常風景と、同時期に撮影された衣笠の写真を比べて歴史を知ってもらい、作品解説を行う学芸員の仕事も学んでもらった。ワークショップで作品の見どころを解説文として児童一人ひとりにまとめてもらい、パネルに添えている。
「子どもたちに商店街をもっと好きになってもらい、来街者が増えるきっかけにもなれば」と木継理事長。同校5年生の鈴木遼武さんは「自分の文章がたくさんの人に見られて恥ずかしいけど嬉しい」と話した。
嬉しい」と話した。
展示場所はガレリア会館1階(「横須賀コロッケ」隣り)で12月12日㈰までの午前10時30分から午後4時30分。入場無料。