聖マリアンナ医科大学は14日、創立50周年を祝してイルミネーション点灯式を開催した。約8万球の装飾が同大学近辺に施され、通行人からは歓声が上がった。同大学は今後も特設サイトの公開など、記念事業の取り組みを進める。
点灯式当日は開学記念日にあたり、学生など多くの関係者が参加。大学職員約60人がろうそくを灯す中、代表者が聖歌を独唱。記念動画に出演した学生や同大学病院の職員ら3人によるゲストトークなども行われた。
次の50年へ思いつなぎ
カウントダウンで点灯し、明石勝也理事長は「これまでのようにコツコツと努力をすればより良い大学になっていく事は間違いない。これから続く未来について考える50周年になれば」と思いを述べた。
2021年のイルミネーションは2020年の7万球から規模を拡大。午後4時半から11時、2022年の3月31日まで毎日点灯される予定。
同大学は2012年からイルミネーションの装飾を開始。例年クリスマスの時期に合わせ実施しており、2020年は新型コロナ対策の先頭に立つ医療従事者を応援しようと、11月頃から点灯。隣接する大学病院入口付近を青色に染めた。
「マリアンナスピリッツ〜次の50年への挑戦〜」
50周年記念事業は「マリアンナスピリッツ〜次の50年への挑戦〜」がスローガン。点灯式や記念動画のほか、特設ページの公開やYouTubeアカウントを開設。市内主要駅から大学病院へのアクセス方法や、館内検査室への行き方解説動画など、病院利用者が活用できるコンテンツが公開されている。
卒業生4610人
1971年に東洋医科大学として開学し、2年後には名称を聖マリアンナ医科大学に改め、医療従事者の育成に注力してきた。2016年には宮前区と連携協定を締結。地域医療の発展と地域貢献を目指す取り組みとして、新型コロナなど医療に関するテーマを取り上げた市民向け公開講座の実施や、市内外の老人ホームでの管弦楽団の演奏などに取り組んだ。これまでに育成してきた医学部卒業生は4610人に上る。