マスクの申込、受付は終了しました。(2020年8月現在)
多世代交流の場で育まれたつながりで、布製マスクを寄付
宮前区全町内・自治会連合会が中心となり、住民らが連携して昨年初開催した多世代交流イベント「みやまえご近助ピクニック」。今年は新型コロナ感染拡大防止のため中止を決断。実行委員会は「いまだからこそできることを」と、地域貢献として「手づくりマスク寄付プロジェクト」を進めている。
みやまえご近助ピクニックは、地域のつながりと顔の見える関係を多世代で育むことを目的に、町内会・自治会、市民団体、企業、行政が連携して昨年初めて開催。あらゆる世代に関心の高い「防災」の体験型イベントを軸に「ご近所付き合い」のきっかけづくりを進めた。
「ママの居場所づくり」
開催趣旨のひとつに「ママの居場所づくり」がある。宮前区は夜間人口100人に対して昼間の人口を示す昼夜間比率が川崎市で最も低い。
昼間の時間帯に地域に滞在している子育て世代に地域に関心を持ち、居場所を感じてもらおうと「マルシェエリア」を設置。地域のママたちが手作りしたアクセサリーなどの販売、ワークショップも実施した。
実行委員会メンバーの「ゆ〜ずツクルブ」の小浦千恵部長は「これまで関わりのなかった世代の方との交流の場にもなった。ママの活躍の場の創出にもつながっている」と振り返る。
来年の開催に向け多世代つなぐ新企画
同イベント実行委員会は今年も9月の開催を目指し検討を進めてきたが、多くの人を集めての開催は困難と判断。一方で、川田和子実行委員長は「単に中止するのではなく、このような状況だからこそ人とのつながりを大切に、多世代で顔の見える関係を育んでいく」と話す。
実行委員会では、昨年度のイベント開催で培ったつながりや、町内会・自治会のネットワークを生かして「手づくりマスク寄付プロジェクト」を企画。布製マスクの製作者を募り、買い取ったマスクを必要な人にお届けする。7月20日からウェブで申し込み受け付けを開始する。申し込みはコチラ「みやまえご近助さん」(7月20日9時から)
”地域つなぐ”想い、現場の声を聴く
町内会・自治会活動や多世代がつながる「場づくり」に 取り組む皆さんに話を聞きました
町内会自治会活動と多世代交流とは
石川―「みやまえご近助ピクニック」で、多世代交流のきっかけをつくる「場づくり」が重要と感じました。”場”が繋ぐマチ・コト・ヒトとの出会い。自治会活動で最も大事であり、それにより“今”行きあたる悩みです。
昨年の「みやまえご近助ピクニック」を振り返って
川田―若い世代には知識や技術を持つ方がたくさんいる。そういった人財が地域で活躍する場を作ることが一つの目的でした。町内会自治会のネットワークを活用することで、そういった方の手助けができる。加入のメリットを伝える機会にもなったと思います。
ご近助ピクニックのハンドメイド作品販売のブースを担当されましたね
小浦―地域一丸で協力しながら開催できたことに達成感がありました。町内会自治会の方々との交流の場にもなり、地域全体で行うというアットホーム感あるイベントとなりました。
藤本ー作家として参加しましたが、対面販売を大切にしているので地域の方の顔をみながら対面で作品を紹介できる機会はありがたかったです。地域の若い作り手は対価を得て作品を販売できることがやりがいにつながります。町内会自治会のネットワークで行われるのは確かな取組で安心感があると感じました。
マスク寄付プロジェクトについて教えてください
川田―ご近助ピクニックでできたつながりを切らさないように、大切に育んでいくための取組です。作り手である若いママたちの活躍の場づくりにもつながればうれしいです。
町内会自治会と若い世代とのつながりが深まってきましたね
石川―地域の課題を解決していくためには多世代のサポーターが必要。若手の目線も加えて、町内会自治会活動を進めたり、子育てを含め相談できる場をつくるなど、それぞれができることを担い、「協働」して思いやりあふれるまちづくりを進めていきたいです。